エッセイ | 食のこころ

 

健康って素晴らしい 2017年・夏

相談役 石戸孝行

 雨の降る日以外は毎朝4時15分から手賀沼の周りを歩いている。

4時15分と言うとまだ薄暗いが、すでに歩いている人は10人を超える。

中には3時から歩いている人もいる。

大体の人は名前を覚えているが、まだ分からない人は勝手に名前を付けている。

「笑うセールスマン」だとか「バズーカ砲」だとか勝手につけている。

無論付けられた相手は知る由もない。

すれ違うとどちらかともなく「今日は暑くなりそうですね」とか、「白鳥の親子が6羽で泳いでいた」、「カワセミを見た」などと話題は豊富だ。

歩いている人は誰かから命令されて歩いているわけではない。

自分の意志で歩いている。

なぜ歩くのか?私が思うに「健康でいたい」これに尽きると思う。

毎朝2キロの地点で一休みしてから、折り返す。

早朝こうして歩けることに感謝し、帰宅してからの朝食の美味しさに、健康の大切さをしみじみ味わう。

健康でないと食事も美味しくない、美味しいと思わないと、消化にも悪いと思う。

嫁さん(息子の)の用意してくれた朝ごはんに家庭の温かさを感じる。

家庭の温かさはトイレの便座だけだと冗談を言っていた人がいたが、麦ごはんに納豆だけでも十分美味しい。

感謝しながら食べることは身体にも良いに決まっている。

孫たちも母親の作った食事に「塩辛い」とか、何とか因縁をつけているが、結局きれいに平らげる。

 朝の食事から一日が始まる。

「頂きます」と手を合わせながら、今日一日が良い日でありますようにと祈り、ついでに「世界が平和でありますように」と心でつぶやく。

健康で良かったと思うひと時である。

手賀沼のほとりでウシガエルの声を聞き、遠くで雲雀が鳴く。

平和ってこう言うことをいうのだなあと思う。