エフピコのリサイクルトレー 茨城県結城郡:リサイクル工場 | ざ・けいほくOnLine

エフピコのリサイクルトレー

ここ数年で「エコマーク」のついた商品がかなり増えてきていると感じます。また、「リサイクル」といった言葉も良く耳にするようになりました。

 

KEIHOKUで使用している食品トレーは、「簡易食品容器」の大手メーカーである、エフピコ様が製造したものを使用しています。このトレーにも「エコマーク」がついています。そして、このトレーはリサイクルされ、再び食品トレーとして製品化されていく仕組みになっています。

 

このメーカーがリサイクルのトレーを製造しようと考えたのは、今から19年ほど前のことだったそうです。このメーカーの社長がアメリカを訪れたとき、マクドナルドの非(不)買運動を見て、「自分で作ったもの(トレー)は、納めているスーパーに迷惑をかけないように、きちんと自分で回収・リサイクルをしよう。」と考えたそうです。

こうして、トレーを納めながら、使用済みのトレーの回収を始めましたが、19年前は「エコ」や「リサイクル」の意識がなかったので、店に設置された回収ボックスの中には、いろいろなものが入っていて、中にはゴミ箱と間違えられたようなものまで入っていたそうです。今では7000〜8000店舗の回収拠点があり、多くの使用済みのトレーを回収できるようになったそうです。

 

このメーカーのリサイクル工場は全国に6箇所あります。KEIHOKUに一番近いところでは、茨城県結城郡のリサイクル工場です。このリサイクル工場に運ばれてくる回収されたトレーは、1日4〜5t、トレーの1枚の平均が4gなので、枚数にすると1日約100万枚のトレーが回収されてきます。

 

透明トレイの選別

透明トレイの選別を行います。

回収されたトレーは、まず、リサイクルできないものが入っていないかどうか、人の目によりチェックをします。リサイクルできないものとは、油がしみついているインスタントカップ麺の容器、また、一部のインスタントカップ麺の容器は表面に貼られたフィルムの材質が品物によって異なります。そして、上ふちにのりが付いているしめじの容器、汚れが落ちにくい納豆容器、エフピコのトレーとは材質が異なるフィルムがはがせるトレーなどです。回収されたトレーのうち、10枚のうち1枚はこの工程で人の目によって取り除かれているそうです。

リサイクルできないものが取り除かれた後、今度は機械によって発泡スチロール素材を感知し、それ以外の素材のトレーはリサイクルができないトレーとして取り除きます。そして白・柄自動選別装置を通して、「白」のトレー、「柄」のトレーに分類します。白・柄自動選別装置で色分けされたトレーについては、さらに人の目により「白」「柄」をチェックし、選別を徹底します。

 

この工程まで残ったトレーは、一次洗浄の工程として、大量の水道水により洗浄をし、二次洗浄ではシャワーで洗浄をします。この洗浄で使用した水は工場内にもつ水処理装置により、浄化し再利用をしています。

 

洗浄後はトレーがチップ状になるまで細かく砕き、乾燥させます。乾燥させたチップを溶かし、粒状にし、エコトレーの原料となるペレットが出来上がります。トレーはペレットを溶かしてシート化し、そのシートの上からトレーの形の型を抜くことによりできます。

 

リサイクルトレーは、バージン素材でできたトレーのシートを型抜きする際にできた、まわりのあまった部分で作ったペレット、回収されたトレーでできたペレットの2つを合わせて、トレーのシートを作り、そのシートの上と下から同素材のバージンのフィルムを貼って作っています。

 

リサイクルトレーを作る際のペレットの比率は、バージンのトレーからできたペレットが7、回収されたトレーからできたペレットが3となっているそうです。もっとトレーの回収量があれば、回収されたトレーからできたペレットの量の比率が増やせるそうですが、現状では7対3となっているそうです。

はみ出しコラム

エコマーク

エコマークは、さまざまな商品(製品及びサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。このマークを活用して、消費者のみなさんが環境を意識した商品選択を行ったり、関係企業の環境改善努力を進めていくことにより、持続的な社会の形成をはかっていくことを目的としています。

リサイクル工程の説明を聞く取材班

リサイクル工程の説明を聞く取材班。

機械の説明を聞く取材班

機械の説明を聞く取材班。

再生トレー出荷風景

再生トレー出荷風景

再生ペレット3種

再生ペレット3種

回収ボックス

「発泡トレー」と「透明容器・蓋」の回収ボックスは別々に設置されています。
↑柏店の回収ボックスです。

リサイクル工程
  1. 最終的には手作業での色柄再選別を行います。
  2. 二度の洗浄を行い、トレーをきれいにします。使用した水は工場内にもつ水処理装置により浄化し再利用をしています。
  3. 乾燥と粉砕を行い、溶融ペレット化をした後、、発泡トレーの生産工場に運ばれ、リサイクルトレーの原料となり、再利用されます。

このメーカーでは、2008年8月より、本格的に透明容器のリサイクルも始めています。透明容器は種類がとても多いので判別が難しく、リサイクルを始めているメーカーはこのメーカー以外はいないそうです。

 

このリサイクル工場に運ばれてくると透明容器の枚数は1日に約7万枚、まず人の目によりリサイクルができないものを取り除きます。ここでリサイクルできないものは、ラベルが容器に付いている物、色の付いた半透明容器などです。人の目でチェックしたあとは、赤外線の機械をとおし、OPS、PET、クリスター、PP、PVCといった5種類の種類に分けます。回収された透明容器は、OPS40%、PET40%、それ以外20%となっていて、長期的には、OPS、PETの素材を食品容器の材料として使用する予定だそうです。それ以外の素材については食品容器以外の品物に生まれかわります。

 

KEIHOKUでも2009年6月より、「エフピコ」というマークが入った透明容器のみの回収を始めました発泡トレー、透明容器ともに、回収率があがり、エコトレーの生産量が増えていけばと思います。

 

工場の皆さんと取材班

工場のみなさんと取材班。

はみ出しコラム

リサイクル

本来は再循環を指し、製品化された物を再資源化し、新たな製品の原料として利用することです。近年は、同一種の製品に再循環できないタイプの再生利用や、電気製品や古着などの中古販売についても広くリサイクルと呼ばれます。リデュース(reduce、減量)、リユース(reuse、再利用)と共に3Rと呼ばれ、リフューズ(refuse、ごみになるの物の拒絶)を加え4Rと呼ばれることもあります。

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