KEIHOKUプライベートブランド
石川県能登半島の北から約48㎞離れたところに浮かぶ舳倉島(へぐらじま)は、4月~6月には天然のわかめ、7月~9月にはサザエ、アワビ、モズクといった海産物が獲れる島で、漁業のほとんどが海女さんによって行われています。
舳倉島と輪島での海女さんの人数は約200人、年齢は一番上の方で85歳、一番下の方で17歳と、平均年齢49・3歳で、海女さんの数も天然わかめの水揚げ量も国内ナンバー1となっています。
海女さんのほとんどが舳倉島と輪島の両方に家を持ち、4~6人のチームに分かれて、漁の種類によって舳倉島か輪島のどちらかで漁をしています。
海女さんが手摘みした天然のわかめ
KEIHOKU 海女さん手摘みカットわかめ 50g 952円+税
※表示価格は2014年6月現在のものです。
天然のわかめは、海の中の岩に自然に胞子が付いて育ったわかめで、海の中に潜らないと摘むことができません。
海女さんは、4~5m海の中に潜り、良いわかめを選別し、メカブだけを残してカマでわかめを手摘みします。
わかめは長いもので1mにもなるそうです。
養殖のわかめは、養殖場に張ったロープに人工的にわかめの胞子を付けてわかめを育てるので、海に潜らずに船の上からロープを回収し、わかめを収穫することができます。
このように育つ天然のわかめはとても貴重で、国内の生産量のうち95%が養殖、5%が天然のわかめとなっています。
海女さんが手摘みした天然のわかめは、その日のうちに輪島にある、わかめを塩蔵にする加工場に運ばれます。
塩蔵の加工場では、海女さんがまず、わかめの上下を手でちぎり除去し、真ん中の良い部分だけを残します。
特にわかめの下の部分はぬるっとしていて製品になりません。
良い部分だけ残したわかめは、大きな桶が横になっている入れ物に粗めの塩と一緒に入れて、その大きな桶を回転させることによりわかめと塩を混ぜ合わせ、1日寝かせます。
その後、同じように大きな桶の中に入れ、回転させることによりわかめの水分を抜き、海女さんが手作業でわかめの芯ぬきをします。
そして、もう一度わかめの水分を抜きます。
このように、塩蔵の加工場では、わかめを塩と混ぜ合わせたり、わかめの水分を抜く作業を海女さんまたは漁師が、わかめの上下や芯などを取り除く作業を海女さんが行い、舳倉島でわかめを摘み、輪島まで船で運び、塩蔵するまで、全ての工程を海女さんと漁師で行っています。
「KEIHOKUプライベートブランド能登・輪島産海女さん手摘みカットわかめ」は、ここで塩蔵されたわかめの塩ぬきをし、一次洗浄、二次洗浄を行います。
その後、脱水をし、わかめを規定の大きさにカットし乾燥させています。
取材の時に三陸産、鳴門産、輪島産のカットわかめを水に戻したものを試食をさせていただきました。
三陸産のわかめには、適度な歯応え、鳴門産わかめは、やさしい歯応え、そして、それぞれのわかめの旨みも感じられました。
輪島産のわかめは、厚く、しっかりとした歯応えとわかめの旨みが伝わって、天然で育った力強さが感じられました。
このように、カットわかめを水で戻しても輪島産天然わかめの厚みと歯応え、風味はそのまま伝わってきます。
海女さんが手摘みした天然のわかめを是非ご賞味ください。
案内していただいた石井課長
生わかめを確認するバイヤー
手摘みの方法を海女さんに伺いました
製品をチェックするバイヤー
試食するバイヤー
生産者のみなさんと取材班
能登半島から北に48km離れた舳倉島が漁場です
約200人の海女さんが働いています
輪島の港に水揚げされた獲れたてのわかめ
輪島の港に水揚げされた獲れたてのわかめ
加工も海女さんと漁師だけで行います
両端をちぎり、真ん中の良い部分だけを使います
大きな桶にわかめと塩を入れ、
回転させて混ぜ合わせます
塩抜き、洗浄、カット、乾燥させた手摘みわかめ
海女さん手摘みカットわかめの完成です